さざ波に輝く月明かりと朝一番列車

まだ夜が明ける前。

ちりめんのような風が吹き、さざ波で揺れるワンドに満月がその姿を投影して。

全景。

刻一刻と西の空へ傾き始める中秋名月が名残惜しい。

一日の中で最も暗い日の出前。肌に感じる空気もひんやりと秋らしく。

亀岡街道踏切のコンコンと乾いた鐘の音が聞こえ始め、段々近づくジョイント音に耳を傾け列車を待ちます。

音はコンコンコンにゴロンゴロンゴロンが混じり百済行き朝一番列車が月明かりの元、鉄橋を渡って行きました。

貨物列車の通過とともに東の空には薄明が訪れて。

城東貨物線で一番好きな風景です。